携帯電話関連の翻訳をしていると、日本が携帯大国で
あることを反映してか、機能の多くにJapanese-English
が使われていることに驚きます。

たとえば、キャッチホン。これは確かNTTの商品名ですね。
英語で言うと、call waitingで、call forwarding(着信転送)
の仲間です。

ナンバーディスプレイ。これもNTTのネーミングです。
英語では、calling number deliveryとかcaller IDとか
言っています。

フリーダイヤル(toll-free call)やプッシュホン
(touch-tone phone)も日本語です。日本人は短縮形を
作る名人で、英語っぽいネーミングも冴えていますね。
いずれ逆輸入されて、ウェブスターに載るようになって欲しい
ものです。

以前、日本在住の英語ネーティブの知人が "Please keitai me."
とメールに書いていて感心したのですが、ケータイも世界に通用
する日本語になる日が近いかも。

Staff エバヤマザクラ

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翻訳ツール

定型文が頻出するマニュアル翻訳などには
用語や文章の標記統一でかなり有効であるため
TRADOS等の翻訳ツールを使う機会がありますが
使うほどに悩まされる場面も増すように感じます。

翻訳ツールも万能ではありません。
原稿の表現や文体によってマッチ率が変わり
他の訳文との整合性が低くなることがあります。
基準となるメモリも必ずしも完璧ではなく
逆に混乱して統一しづらくなることもあります。
センテンス毎に集中して翻訳を進めるため
全体のつながりが悪くなることが考えられます。

結局のところ、翻訳ツールも使い手次第です。
ツールの使用が有効かどうかの判断に始まり
翻訳メモリの扱い方、翻訳後の全体確認など
人に頼らざるを得ない部分が浮き彫りになり
作業軽減というよりも逆に使い手の負担を増やし
その力量が問われる結果になっているようです。
便利だからこそ心して使いたいものです。

Staff オリーブ

塗り重ねて

もうすぐ大型連休ですね。連休前に翻訳を発注される客先が多いので翻訳会社は多忙を極めます。稼ぎ時ですがキツイのも事実です。

先頃放送が終了した「ちりとてちん」に次のような台詞があります。主人公の祖父が遺した言葉です。
「人間も塗り箸と同じや。研いで出てくるのは、塗り重ねたもんだけや。一生懸命生きてさえおったら、悩んだことも 落ち込んだことも綺麗な模様になって出てくるから無駄なことなどないんや」

人生論的なことはさておき、これは翻訳の仕事にも応用できると思います。
私流に勝手に解釈すると、

研いで出てくる=翻訳後の文章(和文、英文、その他なんでも)
塗り重ねたものだけ=自分が経験して身につけたことだけ
悩んだことも落ち込んだことも=失敗したり、クレームを受けたこと
綺麗な模様になって出てくる=実務で生かされる

今日もまた業務を通じてひと塗りします。

Staff ゼンマイ

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日本語の助詞

中国人スタッフの書いた日本語を見ると、日本語レベルのかなり高い人でも助詞を間違うことがあります。「は」と「が」の違い、「の」の不適切な使用(あるべき場所になく、なくてもよい場所にある)などが見られます。他の単語はよくても、助詞の使い方がおかしいとすぐに外国人の書いた文だとわかります。ただ、助詞は文の主要な要素ではなく、日本人がみれば簡単に修正できるので、助詞の間違いは軽視されがちです。しかし、そのせいか、いつまでたっても同じような間違いが繰り返されます。

なぜ外国人にとって、日本語の助詞は難しいのでしょうか。中国語やヨーロッパ言語にない品詞だからというのが大きな理由でしょう。しかし、日本語のレベルが高い人でも繰り返し同じような誤りを犯すところをみると、他にも理由がありそうです。

ある本で読んだのですが、明治時代、ヨーロッパ言語を元に日本語の品詞を定めた際、溢れたものが助詞でした。それ以来、助詞の分類や数についてさまざまな説が出されましたが、現在でも統一的な規定には到っていないということです。「は」と「が」の説明についても、いまだ諸説あるようです。

外国語を学習する場合、文法に大きく依存します。文法的に確立されていない助詞を習得することが外国人にとって困難であることは、容易に想像できます。外国人に日本語を教える場合、そのことを念頭におきつつ、できるだけ論理的に説明できるよう、自国語についても勉強しておく必要があります。

Staff アサガオ

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仕事での満足感

翻訳の仕事はデータで納品することがほとんど
ですが、私が担当している仕事では、印刷・製本
まで行うものがあります。印刷・製本まで行うには、
いろいろと難しい作業もありますが、完成した冊子
を手に取ったときは、他の業務とは違った満足感を
得ることができます。

たとえばカラー冊子を作るとき。いままで使用した
ことのないソフトを使うことになり、本を買ってきて
ソフトの使い方を勉強し、四苦八苦しながら作業を
終えました。その後、印刷が終わったものを手に
取ったときは、涙が出そうなほど嬉しかったです。
こうして作った冊子にはとても愛着があります
(もちろん自分のものではないのですが)。

最近は、インターネットの普及や環境への配慮に
よって、印刷物が減っている傾向にあります。
データですと検索もできますし、環境への負担も
減るので、これは世の中にとって良い傾向です。
ただ、上記のような満足感を得る機会が減ると思うと、
個人的には少し寂しい気もします。


Staff グラジオラス

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