「12V以上の場合は正常とし、12V以下の場合は異常とする。」
和文英訳でこんな文章に出合ったら、翻訳者は「12Vはどっちやねん(なぜか関西弁)」とツッコミたくもなります。以上、以下はどちらもその数字を含むからです。日本人は「以上」「以下」をよく使います。一方、英語圏では「more than」「less than」をよく使います。これらは、その数字を含みません。
これは、文化の違いでしょうか? 仕様書などの基準にも、この違いが顕著にでるようです。ですから、翻訳はやっかいです。もともと英語で書かれた文章には「12 V or higher」「equal to or more than 12 V」などの表現はあまり出てきません。これは英語圏の人の思考が「more than」「less than」になっているため、基準もそれに沿って作るからでしょう。だからといって、「以上」を「more than」と訳すのは危険です。
同じことが英文和訳の場合にも言えます。翻訳するときは「書いてあること」を「正確に」伝えることが最優先です。
しかし、英文和訳でも、「The voltage shall be more than 12 V. If it is less than 12 V, a failure exists.」のような文章に出合って、「12Vはどうせいっちゅーんじゃー(今度は広島弁)」と頭をかかえることもあります。これって文化の違い以上に根深い問題かも。
Staff エバヤマザクラ