current は「現在の」という意味ですが、電気の世界では「電流」を意味します。
これがときどきやっかいなことになります。

たとえば、「現在の電流値を計測しなさい」という文章を英訳すると、Measure the current current value. となってしまい、変な感じです。よって電気の話をしている場合、「現在の」という意味で current を使わないようにするほうが無難です。

上の例の場合、Measure the current value at this time. または Measure the present current value. とします。

また同様に「現在の電圧」は current voltage とはせず、present voltage または voltage at this time とします。

原稿に書かれていることを単純に英語に置き換えるのではなく、わかりやすく、かつ誤解の恐れが無い文章を作ることが必要です。

引き出しを増やす

翻訳をしていて、単文だけでは意味が分から
ない文章に出くわすと、前後の文章やイラスト
などをヒントにして考えます。関連する事柄を
結びつけて考えることで、一部だけ読んで意味
が分からなかった部分も理解できることがある
からです。
また、翻訳の経験を積んだり、専門知識を身に
付けたりすることで、情報量が少ない文章から
でも正確な意味を読み取れるようになります。
こういった、原稿を正確に読み取るための引き
出しを増やすことが、翻訳者として成長するため
に必要なのだと思います。
ベテラン翻訳者の訳文を見ると、内容が難しい
原稿でも、訳文と照らし合わせると原稿の意味が
すんなり頭に入ってくることがよくあります。
私もそのような翻訳ができるように、これからも
引き出しを増やしていきたいです。

Staff グラジオラス

翻訳業界とエコ

先日、よく利用する定食屋さんのお箸が割り箸から塗りのお箸に変わっていました。
スーパーやコンビニではビニール袋の使用を控えてマイバッグ利用者にポイントを付けたり、少し前には当たり前だった生活習慣が環境を意識した方向にシフトしています。

トランスワードはメーカーなど企業で使用する資料を日本語から英語に翻訳することが多いですが、仕事で扱う内容も従来より環境を重視したものに少しずつ変わってきているようです。技術開発の内容そのものの変化に加え、新たな環境基準や規制が制定されると、それに合わせて企業では様々な資料を作成したり改訂したりする必要がでてきます。

技術翻訳の仕事に携わる者としては、このような流れにも柔軟に対応しなければならないのだと感じる今日この頃です。

Staff ビオラ

日本人なのに…

先日、久し振りに和訳をする機会がありました。
トランスワードに勤めて約2年になりますが、私は日→英の翻訳およびチェックをする機会の方が多かったため、和訳はほんとうに久し振りという感覚でした。

日本語はあたりまえのように毎日使っている言語ですが、いざ翻訳作業に取り掛かってみると、日本人なのに不甲斐ないくらい適当な日本語が出てこず、出てきたとしてもテクニカルライティングで使用されるようなものではなく口語的な言いまわしばかり…と、翻訳量は僅かでしたがかなり苦戦してしまいました(涙)。

入社当初、社長や先輩方に英訳、和訳、どちらか一方でなく両方行って初めて翻訳のスキルがアップすると教わりました。最近の自分の姿を振り返ってみると、英訳用の原稿を読む際、まず内容を理解しようと読むことに精一杯で、文章の構成のしかたや言いまわしに意識があまり向いていませんでした。和訳の経験は少なくても、普段日本語の原稿をもっと意識して読んでいれば、和訳をする際に少しは違ったのではないかと反省しました。

この悔しさを忘れず、普段から意識して日本語を読むよう心がけたいと思います。

Staff ローズマリー

原点に帰れ

七夕も過ぎて、ここ広島も本格的な夏の気配が漂い始めました。

そんな中、かねてから作業を続けておりました新刊、「技術翻訳基礎コース 翻訳課題解説集」が7月下旬頃に発売予定となりました。(ただいま先行予約受付中です。)

この本の作成中に様々な翻訳課題の解答例を読む機会に恵まれましたが、その際の感想が今回のタイトルです。

文字のチェックをしながら私自身もどのように訳すかを考えることもありましたが、解説を読んで忘れていたことを思い出して「ああ、そうだった。」と反省することしきりでした。
まだまだ読書量、表現力、自動車をはじめとする工業技術の知識を磨かなくてはなりません。新しいことを学ぶことはもちろん大切なことですが、基本が確実に身についてはじめて成果が出るのだと思います。同じ本であっても何度も読んで忘れていたことを思い出したり見落としていたことを発見したりできるのではないでしょうか。

Staff リンドウ

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